女性にも増えている薄毛の問題は、原因が人それぞれ違う事、状態にも多様性がある事が特徴です。しかし、ストレスが女性の抜け毛や薄毛に影響している事が医学的にも分かっていることから、現代社会における現代病と考える事も出来ます。このページではストレスと女性の薄毛や抜け毛の関係やその解消法について解説していきます。
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ストレスによる自立神経の乱れが抜け毛を増やす
ストレスによる抜け毛は感受性の高い10代から20代の女性に多いといわれていますが、最近では年齢に関係なく働く女性にも人間関係、仕事のプレッシャーなどの悩みや不安からその数が多くなってきています。
まず、肉体的、精神的に強いストレスを受けると、体内の自律神経が乱れます。この自立神経というのは、体の循環器、消化器、呼吸器などの活動を調整するために、24時間無意識のうちに働き続けている神経です。この自立神経が乱れることで、交感神経の働きが活発化して、無意識のうちに体が防御反応を示し、緊張状態になり血管が収縮し、心臓を中心に血流を溜めこむことから、末端の血流が悪くなってしまいます。
この状態が長く続くと頭皮が硬直して、血流が悪い状態がつくられてしまいます。そうなると、頭皮や毛母細胞に十分な酸素や栄養をいきわたせる事ができなくなり栄養不足の状態を引き起こしてしまいます。また、髪の毛を作る際に必要となる栄養素である「亜鉛」の消費量も急速に上昇するため、髪自体の成長も鈍化させてしまします。
また、強いストレスが長期的に続くと抜け毛や薄毛だけでなく、「自律神経失調症」「神経性胃炎」「過敏性腸症候群」「メニエール病」「過呼吸症候群」など深刻な疾患を引き起こす可能性がありますので、限界を迎える前に近親者や精神医に相談するなどして、早めに対応することが非常に重要になってきます。無理な我慢は逆に更に大きいストレスとなって跳ね返ってくることがあります。
ストレスをため込まないための予防法
ストレス環境下で抜け毛や薄毛が気になってきたという女性に向けて、まず手軽にできる予防法を紹介していきます。ただ、限界が近いと感じている方は直ぐに病院での診察を受けて下さいね。
カルシウムを接種する
カルシウムには交感神経を鎮めて、ストレスを抑える効果があります。ただ、カルシウムというと「小魚」や「牛乳」「ほうれん草」などの食べ物からとる方法を思いつきますが、含有量は多いのですがカルシウム自体の吸収量はそこまで多くありません。その為、食べ物よりもカルシウムのサプリメントなどを活用して効率的にカルシウム摂取することをおすすめします。
軽い運動をする
不安や焦燥、緊張といった感情は、脳内のセロトニンという物質の機能低下が関係していますが、運動をすることで脳内のセロトニンの分泌が高まります。特に一定の動作を長時間くりかえすウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳などが非常に効果があります。毎日30分でも組み込むことで十分な効果を得る事ができます。また、体の疲れから良質な睡眠をとりやすくなったり、からの体温上昇から運動後のリラックス効果も期待できます。
ライフスタイル(生活時間)を一定化させる
自立神経は日中活動時の交感神経と非活動時に活性化する副交感神経の2つのリズムから成り立っています。食事、睡眠、休養の時間をしっかりと毎日規則正しくリズムを作ることで、自立神経のリズム自体も整えてあげることができようになります。特に睡眠時間は非常に重要ですので、最低でも6時間は眠りましょう。
ストレス発散方法を確立しておく
個人の趣味趣向によって「何をするとストレス発散になる」と一概にいうことはできませんが、一般的には「スポーツ」「映画」「読書」「食事」など自分が好きなことに没頭できる際にストレスが発散出来ていると感じているようです。今までの生活を振り返って一番自分に適したストレス発散方法を試してみましょう。
【まとめ】ストレスと抜け毛や薄毛の以外な関係。女性ができる予防法
仕事などの生活環境でストレスがかかる場合には、それ自体から抜けだすことは非常に難しいと思います。欲をいえばある程度ストレスがかかる生活環境で過ごしている女性であれば、抜け毛や薄毛などの症状が出る前に、しっかりとストレス予防をしておくことをおすすめいたします。また、強く長期的なストレスは抜け毛や薄毛に留まらずにもっと重い疾患を誘発することがありますので、出来るだけ体の異変が出る前に我慢せずに医師や近親者に相談してください。