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女性に多い甲状腺機能の低下による抜け毛、甲状腺機能低下症とは?

女性に多い甲状腺機能の低下による抜け毛、甲状腺機能低下症とは?

女性の抜け毛の原因は複雑なものですが、症状としては全体として薄毛が進行してしまうというものが多いと知られています。びまん性脱毛症と呼ばれるものであり、多くの人が経験することになるものです。その原因の一つとして知られているのが甲状腺機能低下症であり、それが引き金となって髪の毛が抜けていってしまうことが症状として表れやすいものです。その現認と対策を知っておくと困ったときに役立つはずです。

男性の脱毛の大半は男性ホルモンが原因となっている男性型脱毛症であるため診断と治療を行っていくのは比較的簡単なものです。しかし、女性の場合には男性型脱毛症はなく、多くの要因が複雑に絡み合って生じてしまっているということも珍しいことではありません。その複雑さから専門医による診断が必要になることも多いのが実情であり、それに応じて適切な対策を行っていくことが大切になります。
その一つとして知られているのが甲状腺機能低下症であり、全身のエネルギーの利用を促進させるホルモンの作用が低下してしまうことによって全身的に様々な器官の機能が低下することになってしまうことが特徴的な病気です。女性は男性に比べてなってしまいやすいことが知られており、約十倍の患者がいるとされています。症状の特徴としてあげられるのが全身性で様々な症状が現れるということであり、どれを自覚的によく感じるかも患者によって大きく異なるということです。疲れやすさが最も感じやすいものですが、その他にもむくみや皮膚の乾燥、便秘、視力や聴力の低下、便秘や体重増加といった様々な症状が程度を変えて現れます。その症状の中に脱毛もあり、髪の毛だけでなく身体中の毛が減ってしまいやすいということも特徴的な点です。
甲状腺の機能が低下することによってホルモンの分泌が減ってしまうというのが臨床的な症状であり、それによってヘアサイクルが異常になってしまうことが抜け毛をもたらすことにつながってしまいます。髪の毛を作る上で重要な役割を果たしているのが毛母細胞であり、甲状腺ホルモンの影響によって活性化を受けることが知られています。そのため、分泌量が減ってしまうことによって活性化がほとんど行われなくなり、ヘアサイクルのスタート地点が揺らいでしまうことになります。これによって発毛が阻害されてしまうだけでなく、周期にも乱れがおこって成長が十分に行われなくなり、早期に抜け落ちてしまう髪の毛が多くなってしまうことが知られています。
一方、身体全体として機能が低下してしまうことの影響も受けることがわかっています。むくみができて血行不良になりがちであることから、栄養や酸素の供給が不十分になりがちです。そのため、髪の毛が育つのに必要な亜鉛や鉄分、ビタミンB6などのミネラルやビタミンに加えて、タンパク質を作り上げるのに必要なアミノ酸も供給が滞ることになります。その結果として髪の毛が十分に育たなくなり、抜け毛が増えるだけでなく、髪の毛の質も低下して細くて色の薄いものになってしまうのです。
遺伝性のものや原因疾患があるものでない場合には経過を観察するだけで留めることも多いですが、症状が著しい場合にはホルモン剤を用いて治療を行うことも可能です。原因がはっきりとしていないときには自然に寛解することも多いのが特徴であり、一度診断を受けておけば安心できる可能性の高い抜け毛の原因疾患です。

女性の抜け毛の原因は複雑ですが、その原因疾患の一つとして甲状腺機能低下症はよく見られるものです。身体の全体としてのエネルギー利用が低下してしまうことによる全身症状が出るのが典型的であり、その影響を受けて髪の毛が育たなくなります。しかし、治療も可能であって自然に寛解することが多いのも特徴です。

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