最近は30代～40代を過ぎると女性でも薄毛や抜け毛に悩むという人は少なくありません。「お風呂場の排水溝に髪が良く詰まる」「ドライヤーをしていると髪が良く抜ける」「朝起きると枕元の抜け毛が多い」など気が付くきっかけは様々ですが、少しでも髪の毛が減ってきたと感じたら、そのまま放置をせずに早めに出来るケアや対策を始めておく事が重要です。本格的に薄毛の悩みを改善したいと考えた場合、医療機関に行く事が有効ですが、自宅で出来る対策も多くありますので、今日から出来る女性の抜け毛ケアや対策法を紹介していきたいと思います。

30代～40代の女性の抜け毛の原因

まずは女性の薄毛や抜け毛の主な原因を紹介していきたいと思います。具体的な抜け毛ケアや対策法を講じる前に、その原因は何なのかを把握しておくことが重要です。

１：ポニーテールなど髪を引っ張る髪型による脱毛（牽引性脱毛症）
２：過度なストレス
３：ダイエットなどによる過度な栄養不足や偏食
４：髪の毛や頭皮のダメージ
５：出産後のホルモンバランスによる一時的な脱毛（産後脱毛）

自分の抜け毛や薄毛の原因がだいたいどれが原因かつくかと思います。人によっては複合的な要因かもしれませんので、心当たりがいくつもある場合は、これから紹介する抜け毛ケアの方法をいくつか試してみてくださいね。

【原因別】30代～40代の女性の抜け毛ケアの対策方

では原因別にそれそれ今日から手軽にできる抜け毛ケアや薄毛対策方法を紹介していきたいと思います。

１：ポニーテールなど髪を引っ張る髪型による脱毛（牽引性脱毛症）のケア及び対策法

ポニーテールやツインテールなど、髪を紐などで引っ張る髪型を長年続けると頭皮にストレスがかかり、髪が抜けてしまうのでその場合には髪を降ろすなど、髪を結ばない髪型に変えるのが抜本的な解決方法です。また、髪を分けていて長年そのその分け目にしていて、分け目から髪が薄くなっている場合には、分け目を変えるのが効果的です。

２：過度なストレスの抜け毛ケアの対策方

過度なストレスがかかると交感神経が活性化することで末端神経の血流が体の中心に集まり、末端の組織の血流が悪化します。それにより頭皮の血流が減少して、栄養分や酸素などの供給が滞って抜け毛が増加します。解決法として、ストレスの掛かる状態を抜け出せるのがベストですが、家庭環境のストレス、仕事環境のストレスなど簡単に生活環境を変えてストレスから逃れるというのは、現実的に難しいと思います。その為、一番身近な解決方法として、自分のストレスの解消法を把握しておくことをおすすめします。

「スポーツ」「読書」「映画鑑賞」「ショッピング」など人によってストレス解消法は様々です。自分にとって一番ストレスを解消できる方法を探してみてください。

また、睡眠不足も大きなストレスの原因となります。髪の毛というのは、睡眠中に分泌される成長ホルモンによって成長をしていく事になります。ですから、睡眠不足の状態が続いている、不規則な睡眠が続いているという場合、血行が良い状態を作っても、栄養をしっかりと摂取しても、良い髪の毛が育たない可能性が出てきます。可能であれば、22時から2時までの4時間の間に睡眠をとる事が理想となりますが、難しい場合は、毎日6時間の睡眠を意識するようにするだけでも、髪の毛が育ちやすい状態を作っていく事が出来ます。髪の毛の悩みを感じたら、睡眠の状態を見なおしてみるという事も大切です。

３：ダイエットなどによる過度な栄養不足や偏食の抜け毛ケアの対策方

ダイエットなどで栄養が偏ると、頭皮への栄養供給も不足し頭皮が固くなる可能性があります。髪を生んで育てる毛乳頭細胞への栄養が不足すると、抜けやすい細い髪になったり、抜け毛が増えたり、潤いやハリの無い髪が生えてきてしまいます。また、コンビニ弁当やカップラーメンだけといった偏食も頭皮に十分な栄養を供給できなくなる場合があるので、注意しましょう。

解決方法としては、1日3食を出来る限り栄養の偏りを取ることなく食事することです。特に髪の毛が育つ為に欠かせないタンパク質、ビタミン、亜鉛を積極的に摂取していく事が大切です。ただ、仕事や家事で忙しい！という女性はマルチビタミンなどで不足しやすい栄養素を補給しましょう。そして髪の毛が育つ為に欠かせないタンパク質、ビタミン、亜鉛を積極的に摂取していく事が大切です。特に女性は鉄分が不足しやすいので、鉄分中心のサプリメントでも良いでしょう。

４：髪の毛や頭皮のダメージの抜け毛ケアの対策方

度重なるカラーやブリーチなどで髪や頭皮がダメージを受けると、頭皮環境が悪化してコシやハリのある健康的な髪を育てることが難しくなります。多くの女性はこの原因による抜け毛や薄毛の症状になる可能性が高いです。また、実は紫外線によるダメージも頭皮が受けており、特に春先の日光が強いシーズンは対策が必要となります。

解決方法としては、トリートメントやブリーチは出来る限り美容室などで頭皮に液剤が付かないようにカラーリングをしてもらう方が良いでしょう。そうしても自分でセルフカラーリングをすると頭皮や肌についてしまうので、抜け毛や薄毛が気になっている場合には、お金がある程度かかってもしっかりとプロに任せるのが良いでしょう。

また、既に受けた頭皮のダメージに対して有効なのは、毎日使うシャンプーの見直しです。頭皮を健康な状態に保ちたいと考えた場合、洗浄力が高いシャンプーの方が良いと考える人もいるでしょう。ですが、洗浄力が高いシャンプーの場合、頭皮に必要な皮脂まで落としてしまう事になります。

皮脂というのは、毛穴に詰まると、毛の成長の妨げになる事もある為、しっかりと取り除く方が良いと考える人も少なくありませんが、皮脂というのは必要だから分泌されているものです。ですから、必要な皮脂まで洗い流してしまうと、頭皮は皮脂が足りていないと感じ、足りない皮脂を補う為に、これまで以上に多くの皮脂を分泌する事になります。

良い頭皮の状態を保ちたいと考えるのであれば、皮脂を落とし過ぎる洗浄を行うのではなく、不要な皮脂のみを落とす洗浄を心がける事が大切です。現在、一般的に販売されているシャンプーの多くは、洗浄力が高く、洗い上がりがさっぱりとする高級アルコール系シャンプーです。髪の毛を綺麗に洗いたいと考えた場合に最適なシャンプーですが、このシャンプーの高過ぎる洗浄力は、頭皮の必要な皮脂まで落としてしまう事になります。

ですから、皮脂の過剰分泌を招きやすい状態を作ってしまいます。薄毛の悩みを改善したいと考えるのであれば、この高級アルコール系シャンプーではなく、洗浄力が優しいアミノ酸シャンプーの使用を考えてみる事がお勧めです。
アミノ酸シャンプーは髪の毛や頭皮の汚れと不要な皮脂は落としても、頭皮にとって必要な皮脂まで落とし過ぎない為、頭皮を良い状態に保つ事が出来ます。髪の毛の悩みがあるのであれば、シャンプーをアミノ酸シャンプーに切り替えてみる事がお勧めです。更に、髪の毛が抜けやすい状態というのは、頭皮の血行不足や栄養不足により髪の毛が育ちにくい状態になっている事があります。

５：出産後のホルモンバランスによる一時的な脱毛（産後脱毛）の対策方

これは子どもを妊娠すると女性ホルモンの分泌が活性化して、本来抜けるべき髪の毛が女性ホルモンの作用によって抜けなくなります。出産後に女性ホルモン量が減少して、本来抜けるべき髪の毛が一斉に抜け次始めます。これを産後脱毛といいます。

女性によってはかなりの髪の量が抜けるので不安になって、高価な育毛剤やシャンプー、サプリメントを買ってしまいがちですが、ホルモンの問題なのでこういった対策を講じても解決には至りません。

髪の毛はヘアサイクルといって、髪が生えて成長して抜けるというサイクルを繰り返しているので、また髪が生えるまであたふたせずに待つというのが一番の解決方法です。産後脱毛で髪が抜けて髪が抜けたままになるケースはありません。女性ホルモンが出産前の通常の状態に戻ると徐々にしっかりと髪はまた生えてきます。

変にストレスを感じたり、対策をすることなく、時間の経過を待つのが最も賢い改善策です。

【まとめ】【30代～40代で抜け毛に悩む女性急増中】今日から出来る女性の抜け毛ケアの対策方とは

女性の抜け毛や薄毛には様々な原因があり、そしてその原因に対して適切な抜け毛ケアの対策方を取る必要があります。

ただ、やみくもに高い育毛剤やシャンプー、育毛サプリメントを使っても抜け毛や薄毛の改善が出来るという訳ではないので注意が必要です。

また、セルフケアでどうしても改善が出来なかった場合に、放置しておくと更に症状が悪化する可能性があります。その為、改善や対策を始めて半年前後で改善が見られない場合には、女性専用の薄毛クリニックや皮膚科でしっかりと医師に相談して、原因の分析と対処法を診察を受けて相談しましょう。